2013年 07月 05日
わたしのきもち |
MIXのふ~ちゃん。
新界でさまよっていたところを、保護されてシェルターに。
がりがりに痩せてはいたけれど、とてもとても人懐っこいかわいい女の子。
保護されてすぐくらいのころ、そこに今の飼い主さんがやってきた。
前の子が旅立って、やっと次の子を迎えたい気持ちになったらしい。
そこで出会ったのがふ~ちゃん。
涙がでそうなほどがりがりの体で、でもきれいな瞳でぶるんぶるんと柵越しに挨拶するふ~ちゃん。
それがよけいに心に来るものがあって、ふ~ちゃんはK家のおうちの子になった。
まー、ほんとによい子で、職場にも連れていっても大丈夫な子。
ただ、唯一胃腸の調子がおかしくなるときがある。
特にどこか悪いところもなく、「放浪していたときに無理したんじゃないかな~」という
獣医さんの話。
いつもよりも調子が悪い日が続いたので、ふ~ちゃんへのヒーリングのご依頼があった。
このおうちには、ふ~ちゃんのあとにもう1匹わんちゃんが迎えられた。
繁殖場で生まれた子で、廃業にするからということでボランティアさん経由で
きた話。
こういうところから引き取ったら、また商売を始めるんじゃないかとか
そうした心配もあったけど、引き取り手がなければ「処分」となると聞いては
行かずにはおれなく、友人たちを誘って繁殖場へ。
そこで出会ったのがぼ~ちゃん。
この繁殖場は他に比べればまだましなほうではあったけども、
ぼ~ちゃんは1歳になるのに、ずっとケージの中でお散歩もしたことがない子。
そういう環境でありながら、やっぱりぼ~ちゃんも明るくて、はじける太陽のような
男の子。
無事にk家に迎えられる。
先住のふ~ちゃんや猫さんとも得に問題なく溶け込むことができた。
で、ふ~ちゃんの胃腸の話。
胃のあたりが熱さを持っていて、確かにしんどそうである。
水もちょっとしんどそうな気持の悪さ。
本犬的にはおとなしくしてれば大丈夫だから・・と、非常な痛みがあるわけではないのは
幸い。
でも、心がとても沈んでいて、それは身体の調子からではなく
さみしさ、疎外感からのものだった。
とってもとっても大事にされているふ~ちゃん。
飼い主さんは具合の悪いときにもまっさきに病院に連れていってくれるし、
食事もそれにあわせて作ってくれる。
しあわせなんだけど、
さみしいな感じるのは、ぼ~ちゃんと飼い主さんが一緒に家の中で
遊んでいるとき。
同じリビングにいるんだけど、輪に入れないような阻害感を感じていたふ~ちゃん。
恨みでも、怒りでも、激しい悲しみでもなく、ただなんとなくぽつんと
それを見つめているさみしさ。
ぼ~ちゃんは自分を全部出すタイプだけど、ふ~ちゃんは全部心の中に
ため込んでしまう。
どちらかというと、積極的なぼ~ちゃんに遠慮してしまうところがあって
今までと同じようにおかーさんを独り占めできないことをずっと心に抱えていた。
もちろん、そのことでぼ~ちゃんを攻撃するとか、争うということもなく
ただ、ちょっと下がって待っている・・・
物理的に距離は離れていないけど、なんだか自分はその中に入れていないという
疎外感。
ああああ、なんて健気なんだろう・・・・・
ぼ~ちゃんのことはしっかりと受け入れているので、
飼い主さんには、ふ~ちゃんが調子の悪いときに
遊ぶときには、ふ~ちゃんのそばで、ふ~ちゃんも空間にいれた
感じで、話しかけてあげたり、、同じ空間にいるよ、輪の中だよという感覚で
いてあげてほしいとお話しする。
(ふ~ちゃんが元気なときには、ぼ~ちゃんと一緒に遊ぶので)
こう書くと、ケアのできない飼い主かとなりそうだけど、
この飼い主さんの素敵なところは、ふ~ちゃんが調子悪くても
ぼ~ちゃんのこともちゃんとケアしてあげれるところ。
多頭飼いではこれは大切なことなのだけど、きちんとそれをされている。
ただ、ふ~ちゃんは心やさしく、楽しいことはちゃんと表現する子だけど、
ちょっとさみしいこととか、こうしてほしいなという自分の欲求はためてしまう、遠慮がちな子で、
そうした子はけっこういる。
環境が変わるとか、体調が変わるとか、それ以外でも普段から
こうした聞き分けのいい子もちょっと気をつけてあげること。
もう1匹の子がとても「いえ~い」な子の場合はなおさら。
不満を出せる子なら逆にケアもしやすいけれど、こうしてためてしまう子の場合
特に多頭の場合は、それぞれの子と少しでいいからかーさん独り占めな
特別な時間を持ってあげること。
それはほんの数分でもいい。
聞き分けのよい子の心・・・・・・
表面は問題なさそうであっても、その心の奥ではさみしさを感じているかもしれない。
こういう健気な子はいるけれど、お利口さんだねと言われるお子たちの
心の中というのはふ~ちゃんのようになんて健気なんだろう。
もちろん、それは無理しているわけではない場合もあるし、性格的なものもあるけれど、
そうした子の心・・・・・ありがとうと思うと同時に、心の奥の話も聞いてあげたいもの・・・・
1匹1匹との対話の時間。
少しでもいいから、毎日持ってあげること。
心の底の話を聞いてあげること・・・・
あらためて教えてくれたふ~ちゃんのお話し。
(お話しは許可を得て掲載しております~)
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by jyujyu358
| 2013-07-05 15:52
| Animal Communication